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可憐で慎ましい花 ~クリスマスローズ~ [春夏秋冬]

この時季に咲く花に、クリスマスローズという花があります。
みなさんは知っていますか?

クリスマスローズは、キンポウゲ科の常緑多年草で、ヨーロッパ原産。明治の初めに日本に渡来してきました。

花の大きさは径5~6cmですが、花弁は小さく筒状で、雄しべより短く目だちません。萼(がく)の5片が大きく花弁状をなして美しく、咲き始めは白色で、のちに紫色を帯びます。

そのクリスマスローズがこれです。

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なかなか可愛い花ですね。

「チベタヌス」という種類が、中国の四川省から雲南省にかけて自生しているのを除けば、15の原種の全てが、東ヨーロッパからバルカン半島からトルコ、シリアに自生しています。

「クリスマスローズ」という呼称は、クリスマスの頃に白いバラのような花を咲かせることから名付けらています。
しかし、その名に反してほとんどの花は、2月の節分頃から3月頃に花を咲かせます。

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またクリスマスローズは、夏は休眠状態となり根は活動を休止し、呼吸しているだけの状態となります。
なかなか面白い花ですね。

クリスマスローズのキリスト教の逸話として、貧しい羊飼いの少女がイエス・キリスト誕生を祝福しようと訪れたものの捧げる贈り物もなく途方にくれていたところ、天使が舞い降りて雪の中から美しい白い花を出し、その花(クリスマスローズ)を贈り物に捧げるよう告げたという話があります。

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クリスマスローズにつけられた花言葉は、「追憶」、「私を忘れないで」、「私の不安を取り除いてください」、「慰め」のように、人の心を癒し、怒りを鎮め、遠く過ぎ去った時代を思い慰めるかのような花言葉が散りばめられています。

花の色や咲き方は、確かにそんなことを思わせるような花ですね。

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クリスマスローズの花が小首を傾げるようにしているさまは、なかなか可憐で可愛いと思いませんか?

中世ヨーロッパで、騎士が戦場に行くとき村に残した恋人に花を贈り、その花のイメージに託された言葉の意味(花言葉)を伝えたことや、野山に咲く草花にキリスト教のシンボル的な意味が込められてヨーロッパの国々で発生してきたと伝えられています。



クリスマスローズ(神代植物公園)



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コメント 1

Rui

クリスマスローズ、可愛いですね^^
数年前チャレンジしたのですが、真夏の管理に失敗してから手を出してません(TT)
花姿、とっても好みなんですが...。
by Rui (2009-02-09 21:14) 

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