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スーパーアグリはまだまだ前途多難!? [Formura One]

イギリスのコンサルタント会社のマグマ・グループとの交渉が白紙になり、今後の去就が心配されているスーパーアグリF1チームですが、ゴールデンウィーク間近に動きがありました。

スペインGPにはHONDAの支援を受け何とか参戦に漕ぎ付けましたが、HONDAの支援はスペインGPだけに限った一時的なものであったため、スペインGP後はスポンサー探しに奔走していたようです。

そして、スポンサー探しで浮上してきたのがドイツの自動車会社のヴァイグル・グループ(Weigl Group)。ドイツの自動車会社というと、メルセデス・ベンツやアウディ、フォルクスワーゲン、ポルシェ、オペルといった企業が有名なので、聞きなれない企業名だと思います。

では、どんな企業なのでしょう?

ヴァイグル・グループは、2輪のレースをしていたフランツ・ヨーゼフ・ヴァイグルが1970年に設立。バイク向けのパーツ製造からスタートし、自動車産業に進出しています。ドイツに本拠地を置き、金属加工、特にトランスミッションやエンジンパーツの処理を専門とし、鋳造工場やプロトタイプ製造子会社を所有している企業です。

ヴァイグル・グループの製品は、GM、ダイムラー、フォルクスワーゲン、アウディ、BMW、ポルシェ、ボルボ、ジャガーなど、多くの自動車企業で使用されています。なので、自動車部品のメーカーとしてはメジャーなのかもしれません。ただ、自動車部品なので、自動車本体を製造している会社とは違って表に名前が出てくることは少ない(-_-;)

したがって知名度も低いので、みなさんは「ヴァイグル・グループってどんな企業?」ってなるでしょうね(^_^;)

ヴァイグル・グループがF1との関わりを持ちはじめたのは2005年からで、ミッドランド(現フォース・インディア)と3年間の技術パートナーシプを結び、ミッドランドのギアボックスの設計と製造を担当していました。

ただしこの企業は、HONDAからその資金力に疑いを持たれ、関与することにHONDAが興味を示されていなかったため、今までに企業名が出て来ていませんでした。ヴァイグル・グループの年間売り上げは2億ドル(約207億円)・・・これだけの売上があっても資金力に疑いがかかると言うことは、F1というのは余程の資金がないとサポートが出来ないということがわかります。

このニュースを聞いたとき、これでトルコGP以降は安心して参戦できるのかななどと思っていたのですが、またもや基本合意が締結されておらず、5/4(日)のニュースを見る限りではまだまだ危うい状態が続きそうです。

「HONDAがサポートすればいいんじゃない?」という人もいるかもしれませんが、HONDAは自分たちのワークス・チームである『Honda Racing F1 Team』を所有していて、2チーム分の資金を提供する意志はないことも明らかにしているため、今回のスペインGPように一時的に支援することはあっても、トルコGP以降を全面的に支援する意思はないようです。

また、『ロイター』の取材に対してHONDAのチームCEOであるニック フライ氏は、「アグリ・スズキが投資家を探し続けていることはわかっているし、彼がうまくいくことを願っている。スーパーアグリF1は1年以上パートナーを探しているのが、残念ながら適切な何者かが今後48時間以内に現れることはなさそうだ。ヴァイグルほどの大きさの会社が競争の激しい中で戦っているF1チームをサポートすることは不可能のように思える。もちろん、我々の知らないほかのパートナーがいれば別だけどね」と語っているところからも、今後も前途多難だなぁということが伺えます。

トルコGPは5/9(金)~5/11(日)。マシンテストのことも考えると、今週前半には決着していないといけないんですが、今後も先行きは暗いですね(^_^;)

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