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Space Debris [Science]

地球の衛星軌道上には、なんらかの意味がある活動を行うことなく周回運動を行っている人工物体が多数存在しています。そんな人工物体のことを、宇宙ゴミ・・・Space Debris(スペース・デブリ)と言います。

宇宙開発に伴ってその数は年々増え続け、何らかの対策が必要となっています。
地球上も増え続けるゴミが問題となっていますが、宇宙でも増え続けるゴミが問題となっているんですね(;^_^A

そんなスペース・デブリにかかわるニュースが13日に飛び込んで来ました。

太平洋時間12日午後(日本時間13日未明)、国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)に人工衛星などの部品とみられる13cm程度の大きさの「宇宙ごみ」が接近し、米航空宇宙局(NASA)の指示で乗務員3人が宇宙ステーションにドッキングしているロシアの宇宙船ソユーズに避難し緊急時の脱出に備えました。

発見された「宇宙ごみ」はその後、ISSの近くを通過して衝突を免れ、ソユーズに緊急避難した乗務員はステーションに戻っています。

ISSといえば、日本人宇宙飛行士の若田光一さんが長期滞在する予定ですが、この宇宙ゴミの接近による若田さんが搭乗するスペースシャトル「ディスカバリー」の15日の打ち上げスケジュールには影響はないそうです。

ISSへの衝突する可能性のあった「宇宙ごみ」は、秒速8.8kmで地球の衛星軌道上を周回していて、衝突すればISSに被害が出る可能性がありました。

NASAは「宇宙ごみ」をモニターしていましたが、予測が難しい軌道でISSに接近する可能性が急に高くなったという。宇宙ゴミの接近が確認されると、通常はISSの軌道や高度を変えますが、今回のケースは回避するだけの時間がなく、12日午後0時半(同13日午前1時半)過ぎ、ISSに滞在していた乗務員(米国人2名、ロシア人1名)がソユーズに避難。避難は約10分後に解除されました。

今年2月に米露の通信衛星が衝突し、大量の宇宙ゴミが飛散しましたが、NASA広報担当は今回の宇宙ゴミは過去にスペースシャトルが使用した観測機器の補助モーターの可能性があると指摘しています。

ロイター通信によると、NASA当局者の話としてISSからソユーズへの避難は過去にも少なくとも5回あったといいます。僕たちの知らないところでゴミの問題は深刻になりつつあるようです┐( ̄ヘ ̄)┌

宇宙ゴミは、そのほとんどは活動を終えた人工衛星やロケットの破片などの人工物で、宇宙開発によってもたらされたものです。NASAによると、地上から観測できるだけでも約17,000個あるようです。米国とカナダで運用する北米航空宇宙防衛司令部(通称ノーラッド(NORAD))などが望遠鏡やレーダーで常時監視していて、有人宇宙船などに接近する危険がある場合に警告を出しています。

宇宙ゴミで大惨事にならないよう祈りたいものです。

ISS.jpg
[写真はISSとドッキングしたスペースシャトル「エンデバー」 / mainichi.jpに掲載されている写真より]



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コメント 1

bird

また4月上旬に宇宙ゴミが1個増えそうで嫌ですね〜
宇宙まで行けない感じもしますが…
by bird (2009-03-15 01:12) 

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