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香気を放つ花 -シキミ- [春夏秋冬]

3月11日の東京は冷たい風の吹く寒い1日でした。
3月に入ってから春らしい陽気になったのは、数えるほどだけです。・・・一体全体、春はどこへ行ってしまたんでしょうかね┐( ̄ヘ ̄)┌

暖かな春の陽気が恋しい今日この頃です。

春を求めて先日の日曜日に神代植物公園を散策した時に、こんな花が咲いているのも見つけました。
その花とは・・・。

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[Nikon D60 | AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED | F/5.3 | 1/125sec | EV 0.0]

シキミです。

シキミは、3月から4月にかけて花を咲かせ、9月頃に実を実らせる常緑小高木。果実が重なってつくことからシキミ(重実)、または果実に猛毒があることからシキミ(悪実)という名が付いています。

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[Nikon D60 | AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED | F/5.3 | 1/125sec | EV 0.0]

黄色い綺麗な花を咲かせていますが、その実は猛毒を持っています。
昔から墓地や寺院などに植えられ,墓前や仏前に供える花として日本の仏教と関わりの深い植物です。

お葬式のときシキミの枝を束ねて柱のように立て並べたり、死に水を取るときもシキミの葉で死者の口を湿めす風習があるのを知っていますか?

これは、シキミはもともと神聖な木(栄木)でその枝葉には強い芳香があり、死臭を和らげるとか、この匂いを悪霊や野生動物が嫌い土葬のお墓をあらすのを防ぐと考えられたことと関係があります。

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[Nikon D60 | AF-S DX VR Zoom-Nikkor 18-200mm f/3.5-5.6G IF-ED | F/5.6 | 1/125sec | EV 0.0]

地味めであまり華やかな花ではありませんが、目立たぬ中にもいわれぬ美しさがあり、ちょっとした魅力が感じられます。

江戸時代中期の俳人、与謝蕪村(よさのぶそん)はこの花を見て、「ゆかしさよ樒(しきみ)花咲く雨の中」という俳句を詠んでいます。

また、詩人の北原白秋は、「山ゆくと山の樒の黄の花の よにつつましき春も見にけり」という詩を詠んでいます。



神代植物公園 シキミ




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