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F1 2008 バーレーンGP [Formura One]

F1第3戦、舞台は熱帯の国マレーシアから砂漠の国バーレーンに移りました。
この日のサーキットは強風に見舞われ、気温は29℃、路面温度は39℃のドライコンディションでした。

第1戦、第2戦、ともにスタート時にクラッシュが起こり波乱の幕開けとなった2008シーズンなので、第3戦は無事にスタートして欲しいと願いましたが、大きなクラッシュこそなかったもののここでも波乱が起きました。

なんと、3番グリッドにつけていたマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが出遅れてしまったのです。出遅れてしまったルイス・ハミルトンの両脇を、4番グリッドのフェラーリのキミ・ライコネン、5番グリッドのマクラーレンのヘイキ・コバライネンが駆け抜けて行きます。

ルイス・ハミルトンはどうしてしまったのでしょうか? ルイス・ハミルトンらしからぬスタートです。

初のポールポジションを獲得したBMWザウバーのロバート・クビサは、せっかくのポールポジションを活かしきれずに2番グリッドからスタートしたフェラーリのフェリペ・マッサにかわされてしまいます。一方、キミ・ライコネンはオープニングラップでヘイキ・コバライネンをかわして3番手となると、さらに3周目には2番手ロバート・クビサもオーバーテイク! 早くもこの時点でフェラーリのワン・ツー体制が築かれます。

スタートで大幅に順位を下げてしまったルイス・ハミルトンの不運は続きます。ルノーのフェルナンド・アロンソと接触しフロントノーズを失ってしまいます。このため、失ったフロントノーズを取り付けるためにピットに戻ります。ルイス・ハミルトンに加え、HONDAのジェンソン・バトン、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルもピットに戻り、この3人は後方からの追い上げを余儀なくされます。

今回のレースは上位3台がそれぞれファステストラップを記録しながら、後続を引き離す展開に! トップのフェリペ・マッサは、2番手以降に約5秒のギャップを築きます。また、2番手キミ・ライコネンと3番手ロバート・クビサは2秒以内の差で走行を続け、後方でBMWザウバーのニック・ハイドフェルドがヘイキ・コバライネンをかわすと、フェラーリ2台にBMWザウバー勢が続きます。

トップ勢では3番手ロバート・クビサから1回目のピットイン。フェラーリは20周目にまずキミ・ライコネンへのピット作業を行ない、21周目にはフェリペ・マッサがピットへ。これと同時にニック・ハイドフェルド、ヘイキ・コバライネンもピットイン。1回目のピットストップで順位の変動はなく、フェラーリ、BMWザウバーの4台に、マクラーレンのヘイキ・コバライネン、TOYOTAのヤルノ・トゥルーリが続きます。

後方のルイス・ハミルトンはスーパーアグリの佐藤琢磨、フォース・インディアのジャンカルロ・フィジケラをかわし、14番手で周回を重ねることになります。そして32周目に2回目のピット作業を済ませると、フェラーリの2台に周回遅れとされてしまいます。

首位争いを行っているキミ・ライコネンはフェリペ・マッサとの差を徐々に縮め猛追しますが追い抜くことが出来ず、1位フェリペ・マッサ、2位キミ・ライコネンという順位が変わらぬままキミ・ライコネンから2回目のピットストップを行ないます。レース中盤、フェラーリのワン・ツー体制がほぼ確定的になると、BMWザウバー同士の3番手争いに注目が集まります。ニック・ハイドフェルドは残り12周までピットインを行わずコースに留まりましたが、先にピットストップを行なったロバート・クビサをかわすには至りませんでした。

残り10周を切り、ロバート・クビサは自己ベスト、ニック・ハイドフェルドはファステストラップを叩き出しながら前のフェラーリ2台を猛追します。さらにマクラーレンのヘイキ・コバライネンがファステストラップを更新! しかし時すでに遅し。フェラーリの2台はそれまでに築いたギャップを守り、2戦連続リタイアに終わったフェリペ・マッサが3戦目で優勝を手にしました。フェリペ・マッサは昨年のトルコGP以来の通算6勝目、バーレーンGP2連覇を達成しています。キミ・ライコネンも2位でチェッカーを受け、フェラーリは2連勝で、昨年最終戦ブラジルGP以来のワン・ツー・フィニッシュを決めました。

開幕戦ではまさかの敗退で2008シーズンはどうなることかと心配されたフェラーリですが、さすがはフェラーリ! 第3戦にして開幕戦での雪辱を果たしています。

3位のロバート・クビサは2戦連続で表彰台に上り、BMWザウバーにとっては開幕から3戦連続表彰台獲得。4位はロバート・クビサとチームメイトのニック・ハイドフェルド。5位マクラーレン勢のヘイキ・コバライネン。6位TOYOTAのヤルノ・トゥルーリで、マレーシアGPに続きポイント獲得。7位レッドブルのマーク・ウェバー、8位ウィリアムズのニコ・ロズベルグ。

注目の日本勢は、今季初完走のTOYOTAのティモ・グロックが9位、HONDAのルーベンス・バリチェロ11位、ウィリアムズの中嶋一貴14位、スーパーアグリのアンソニー・デビッドソン16位、佐藤琢磨17位で完走。HONDAのジェンソン・バトンはレッドブルのデビッド・クルサードとの接触が原因で、リタイアに終わっています。

ドライバーズランキングでは、ルイス・ハミルトンが13位でノーポイントに終わったため、キミ・ライコネンがトップに浮上!・・・さすがは2007シーズンのワールドチャンピオンです。そして2位にBMWザウバーのニック・ハイドフェルド、3位がルイス・ハミルトンと順位が入れ替わる結果になっています。また、コンストラクターズランキングではBMWザウバーがトップに立っています。

第4戦スペインGPは3週間後。舞台をヨーロッパに移し、4/25(金)~4/26(土)に予選、4/27(日)に決勝が行われます。フェラーリが巻き返して来て俄然レースが面白くなって来ました。


Bahrain International Circuit


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